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『夏旅~後半~』

2012年08月14日 [ 未分類 ]

 
 大分から宮崎を経由して鹿児島へ…

 本当の目的地を目前にこんな景色が

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 これは茶畑です。

 鹿児島県南九州市知覧

 知覧は日本でも有数のお茶の産地なのです。
 
 そして畑の横に小さなお茶の販売所がありました。
 中では色々なお茶を試飲させていただきました。

 目的地を前にホッと一息、心が鎮まったような気がしました。

 そしてついに到着しました。

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 そうです、小生が訪れたかったのはここです。 「知覧特攻平和会館」

 靖国神社を訪れた時もそうでしたが、
 知覧にに行く、と言うと

 「なんでそんなとこ行くん?」
 「全然興味ないわ~」
 「何のために行くん?」
 
 何なら、「右翼思想なん?」とまで言われます。

 
 それらの質問にどう答えたのかは覚えていませんが、
 今、それらに答えるとすれば

 ①過去のその出来事に興味があるから。
 ②過去のその出来事を知る責任を感じるから。
 ③小生は日本人だから。

 この3点だと思います。

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 敢えてこういう言い方をすれば、あの時代の日本は現在で言う北朝鮮と類似しています。
 軍国主義を掲げ、天皇を神と奉り、国民全体を戦争へと導いたわけですから…

 では、国民は本当に戦争を良しとしていたのでしょうか。
 純真無邪気な若者たちは心からお国のために、そう思っていたのも事実でしょう。
 しかし一方で、こんなことはしたくない、そう思っていたのも事実でしょう。

 特攻平和会館に展示している絶筆に、つぎのようなものがありました。

 『思ふまいと思ふても思ふは国家のことなり』

 また、次のようなものもありました。

 『私は国家や政治家のために突撃するのではありません
  もちろん敵国を恨んでいるからでもありません
  私は君たちだけを信じているのです。未来の日本若者よ頼みます』

 13448552988770.jpg これは「三角兵舎」特攻する若者らの宿です。

 中は当時を再現しています。13448553376160.jpg

 夜になると外に音が漏れないように、毛布を頭から被り、みんな泣いたそうです。

 そりゃそうでしょう、みんな高校生や大学生ぐらいの年齢なんですよ。

 全国で1036名が、ここ知覧からは約半数の439名が沖縄に向けて飛び立ったのです。
 開聞岳を背に飛び立ち、それが見えなくなる頃には自身の絶命を覚悟したそうです。

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 彼らの身の回りのお世話をしたのが知覧高等女学校の女学生たち。
 洗濯や食事、もちろん飛び立つ時の見送りまで…
 ここでの恋もあったそうです…
 思いを寄せる人が飛び立つのを「万歳!」と特攻の花を持って…笑顔で…
 13歳の少女に課せられた夏の日々…

 彼らが現代の我々に託した希望をしっかりと受け止めるために、
 こういった事実を知る義務があるように思うのです。
 何と言われてもいいです。小生は訪れて、その思いがさらに強くなりました。
 靖国神社もそうです。裁かれるべきは政治であり、彼らではありません。
 
 少なくとも、多くの純真無邪気な若者がこの国のために命を捧げたことは
 みなさんに知っておいてほしいのです。
 
 「俺は、君のためにこそ死にいく」 当時の知覧を描いた映画です。
 知覧には行けなくても、この映画は是非ご覧ください。

 
 明日は67回目の終戦記念日

 我々にすべきことをしましょうよ。    13448574725500.jpg 知覧の空