『満行できなければ、本当にただのワラジということ』
2013年12月11日 [ 未分類 ]
こんにちわ。
街はすっかりクリスマスムードですね。
個人的にはどうでもいいですが、みんなが楽しそうなので、それだけは嬉しくなります。
しかし今年は例年に比べてあまり寒くないような気がします。
小生が遅れ馳せながら、今年からユニクロのヒートテックを着ているからでしょうか?
とにかくイベントが続くこの時期を楽しく過ごすために、お風邪などには気を付けてください。
さて問題です。
これは何でしょうか?

正解は「ワラジ」です。

酒井阿闍梨が千日回峰行で履いたワラジです。
一日一足、そして回峰行を2回満行されたわけですから、つまり2000足あるわけです。
そのうちの一足です。
生前に約束していたんです。
「ボクに一足だけ預からせてください。」と。
「うんいいよ。あんな汚いワラジでよければ持って行きなさい^^」

「あんな汚い…」と言いつつも、本堂の裏にきちんと保管しているように吊るされたワラジ
そのワラジの価値を知っているのは、苦行に耐えたご本人だけです。
小生が頂くべきかどうかは悩んだのですが、
「経営は行の如し」歩みを止めることなく進み続けれますように。という願いと
お足が不自由な患者さまのために、小生がお預かりさせて頂くことにしたわけです。
そしてそのワラジを保管するためにケースが出来上がりました。

このワラジが幸を運んでくれるわけではありません。
諸々の問題を解決してくれるわけではありません。
それは神仏と同じです。
このワラジに何をどう誓い、自身がどれだけ精進するか… 大切なことはそういうことですね。
だからこそ、阿闍梨さんにすれば 「ただの汚いワラジ」なのでしょうね。
ちなみに写真の奥に飾ってある絵はロクレールの三浦啓子先生の作です。
「あなたにもらって欲しい絵があるの。」と言ってくださったんです。
何かを遺す。何かを創りだす。っていいですね。
小生も凡人なりに何かを創り出し、遺そうと思います。
それを非凡というのでしょうね。