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『 karma 』

2014年04月13日 [ 未分類 ]


 桜も散りましたが、まだ肌寒い日があったりなかったりしますね。

 先日、汗ばむような暖かいお天気の日のことです。
 
 ある人のお陰で、ある人に会う機会に恵まれました。

 20代前半、自宅のパソコンのデスクトップをその人の写真に設定していた頃もあります。
 当時は会いたいとも思いませんでした。会えるなんて思ってもいなかったからです。

 ただ、自分の要望は言葉にすることにしているんです。

 「こんなふうになりたい。」

 「誰に会いたい。」と。

 すると不思議とそうなるもんです。

 秘密にしていては誰もそれを手伝ってくれませんからね。

 でも、常に誰にでも「誰に会いたい。」と言っているわけではないので、
 
 今回はさすがに驚きました。

 しかし、最初はその人が来るという情報だけで、会える予定ではなかったんです。

 もちろん「そうなんやぁ。めっちゃ会いたかった~。」とはシャウトしました。

 するとどうでしょう、直前に奇跡的にキャンセルが出て、一人だけ入れることになったのです。

 「今すぐ返事をくれれば、何とかします。」と…

 「行きます!」即答でした。

 仕事の予定はあったのですが、どうにかなる予定だったので、夕方に変更し、それを優先しました。

 そりゃそうでしょ!その人に会うのはどうにもならないことですからね。


 で、「その人」とは誰やねん!!!って?

 価値観はそれぞれですので、ご興味のない人にはどうでもいい話だと思います。

 小生が嵐のメンバーに会っても全く嬉しくないですからね。

 会いたいというより、直にその人に会って、写真や映像では感じることのできない

 その人の織り成す空気感を味わいたかったんです。

 いわゆる、オーラでしょうか。


 今回の来日は政治的な理由ではないので、メディアでは一切報道されていません。
 
 ましてや会場には「誰が来ます!」なんて、決して書いていません。
 
 極めて限定的な情報だからです。

 なぜなら、その人は世界的に影響力があり、暗殺される可能性がある人だからです。

 会場となるお寺の警備は異様でした。警察やSPも多く配置され、

 飛行機に乗る前のチェックのように、金属探知機などですべてチェックされました。


 いよいよです。
 
 本堂にいるすべての人が登場を待ちわび、独特の緊張感でした。

 入場されてから、お座りになるまでの間だけ写真が許可されました。

 1秒でも長くこの目で拝顔したかったので、写真などどうでもよかったのですが、

 このブログのために…


 その人は

 

 13973537032310.jpg ダライ・ラマ14世


 簡略に言えば、チベットの元首である。
 しかし、14世は侵略によって、その命を守るために仕方なくインドへ亡命しました。
 今でもチベットの精神的指導者として民からは最も尊い存在として崇められているのです。

 
 ダライ・ラマ14世の法話に近い講演を聞く機会を得たのです。
 そのお寺の檀家でさえ入れなかったのに、
 お寺の草むしりさえしていない小生が…まぁ、選ばれし者ってことでしょうか(笑) 13973627195220.jpg



 第一声は 「hello!」でした。

 おっ!英語か!と思ったんですが、その後はヒンズー語でお話になられました。
 もちろん、英語もお話になれるそうですが、かなりBROKENなので恥ずかしいらしいです^^


 質疑応答を含めて2時間程度で講演は終わりました。

 そして、最後に住職のお子さんが法王に花束を渡したのです。
 
 会場のみなさんが写真を撮りまくっていましたが、小生はそれをじっと見ていました。

 会場は緊張から開放され、帰り支度をする人もいて、ザワザワとしていました。

 
 その時です。

 小生はその人がダライ・ラマであることを確信しました。


 そっと振り返り、受け取った花束を本堂のご本尊にそっと供え、手を合わせたのです。

 ほんの2、3秒の出来事でした。


 小生にとってあれが全てでした。


 3歳頃にダライ・ラマ14世となり、現在79歳


 「私は亡命し祖国は失ったが、地球すべてが祖国だと思っている。
 どんな困難も人生の悟りを導くために必要なこと。謹んで生きれば、必ず道は開ける。」


 
 「慈悲」とは何か?よく考えるがイマイチよくわからなかったが、

  その答えが見つかった日となった。


 1967年の初来日以来、日本に来て楽しみにしていることは「お米」が美味しいこと。
 和食は美しく、本当に美味しい。ただ、少し量が少なすぎる。とのこと^^

 ちなみに、前夜は白ご飯を3杯おかわりしたらしい。


 ノーベル平和賞を受賞し、平和の象徴のように慕われる、ダライ・ラマ14世

 その理由は誰よりも「人間らしく」生きているからに違いない。

 講演中に何度も酒井雄哉阿闍梨のお姿とかぶったのはそのせいだろう…