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『我が人生で3人目の手』

2016年11月19日 [ 未分類 ]


 みなさん、こんばんわ。
 ついに、「あらたかの社会実験」である「トイロロ」がOPENします!
 「あらたか トイロロ」で検索しご覧下さい。
 そして、みなさんお越し下さい☆
  
 今週のエコノミストの書評で愚書が紹介されました。 
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 サービスを提供する側と顧客の間にモチベーションループが存在することは
 すでに把握していましたが、結局は何をどうこうしようとも、
 そのループを太くすることこそが唯一最善であるということなのです。
 皆さんご承知のようですが、実際の企業活動においてそれが行われているのは
 残念ながら多くないのが実情だと思います。

 何のために働いているのか?
 自分のため、と答えるならば、目の前の顧客に全力で応えるべきである。
 ループを感じることができているならば、躊躇なくそうできるわけである。
 モチベーションは互いにエネルギーを与え合うものなのだ。
 良い企業、良いサービス、良い商品にはそのループが存在する。
 私たちは「KAIGO」でそのループの実現を目指しているのである。
 
 先日、ある連絡が入りました。
 連絡の内容は「ある方」が弊社の施設を見学されたい、とのことでした。
 「ある方」はリハビリテーションに関わる者であれば誰もが知る「あの方」でした。
  小生はどなたに会うにしても緊張などは一切しないタイプですが、
 「あの方」にお会いできるんだな、と思うと嬉しくなりました。
 しかも、小生からではなく、「あの方」がわざわざお越しくださるわけですから…

 リハビリテーションに関わって20年近くなりますが、
 小生はその多くの時間を本流とは違う場所で過ごしてきました。
 しかし小生は自分に課していました。「本流は自分で作ってみせる」と…

 駐車場にお車が到着し、降り立った「その方」は小生を真っ直ぐに見つめ、
 ずいぶんと手前から右手を差し出し、歩み寄って来てくださいました。

 右手同士の握手

 小生の祖母、そして天台宗北嶺大行満大阿闍梨 酒井雄哉氏の手と同じ

 穏やかに温かく、強さを感じる柔らかさ

 何かを懸命に成し遂げてきた人の手

 「これからは中村さんのような方が地域を作ってくださいね。」

 日本の地域医療を築いてこられた方が、そう仰ってくださった。

 色紙にくださったお言葉に心が震えた

 『障害者は我が師 地域は教科書』

 自分はまだ何も成していないことに気づかされた
 浮き足立つことなく、今日をゼロとしようと思った

 いつの日か、あの手になれるように。 14795503373940.jpg 
                    (澤村誠志先生)